ヨーテボリ

May 29, 2023

スウェーデンのスタートアップ Adsorbi は、エアフィルターや臭気除去製品に使用できるセルロースベースの空気浄化材料のために、Metsä Spring、Chalmers Ventures、Jovitech Invest からシード資金で 36 万ユーロを確保しました。 この資金は、製品開発とエアフィルター会社とのフィールドテストに集中しながら、製品応用の可能性の研究を継続し、臭気除去と芸術品の保存における販売を拡大するために使用されます。 Adsorbi はヨーテボリに拠点を置くチャルマーズ工科大学からスピンアウトした企業です。

室内空気の質は、現在理解されているよりもはるかに大きな問題です。 世界保健機関によると、2020 年には屋内大気汚染により 300 万人以上が死亡しました。喘息、心臓病、肺がんなどの多くの病気は、空気の質が悪いことが原因で発生する可能性があります。 先進国の人々は時間の最大 80 ～ 90% を屋内で過ごすため、空気の質を維持することは人々の健康を維持するために非常に重要です。 さらに、多くの企業は最高の室内空気品質に依存しています。 たとえば、博物館や美術館は大気汚染物質から美術品を保護し、美術品が空気中に放出する有害な粒子を除去する必要もあります。

大学の研究者と経験豊富なビジネス開発者で構成されるチームによって 2022 年に設立された Adsorbi の素材は、再生可能な資源である木材から作られており、環境への影響が低く、製品寿命が長いという特徴があります。 この素材は、呼吸器系に問題を引き起こす可能性のある大気汚染物質を捕らえて蓄えるのに優れています。

「我々の使命を継続的にサポートしてくださったChalmers Venturesに感謝するとともに、新たな投資家であるMetsä SpringとJovitech Investを温かく歓迎したいと思います。 現在、私たちはディープテクノロジー、材料スタートアップ、そしてセルロースの新しい使用例を理解している投資家からなるドリームチームを擁しています。 当社の特許取得済みの素材は、エアフィルター、悪臭を除去する製品、美術館で美術品を保護するなど、大気汚染物質が問題となるあらゆる場所で使用できます。 これは、1 つのユニークな素材でいくつかの重要な市場に取り組むことができることを意味します」と Adsorbi の共同創設者兼 CEO のハンナ ヨハンソンは述べています。

現在の空気浄化の業界標準は活性炭ですが、これには多くの欠点があります。石炭やココナツの殻から生産されるため、環境に大きな悪影響を及ぼし、ライフサイクルが短く、カスタマイズがほとんどできず、健康に有害な物質を除去する能力が不十分です。揮発性有機化合物（VOC）。 政府が大気質に対するより厳格な規制を導入する中、企業は新たな解決策を見つけようと競い合っています。

Adsorbi の材料は、柔軟性があり、寿命が長く、エネルギー効率が高いため、このニーズに応えます。 活性炭とは異なり、VOC を空気中に放出しません。 この素材はバイオベースであり、そのオリジナルの原料は北欧の森林から持続可能な方法で収穫され、幅広い用途に使用されています。 活性炭を除去できる重要な市場は、靴、バッグ、車の臭気除去産業であり、これらの製品をより衛生的にし、製品のライフサイクルを延長します。

Adsorbiは、メッツァスプリングにとって初のスウェーデンのスタートアップ投資であり、すでに他の4つの外部投資と2つの内部開発プロジェクトで構成されている同社の木材ベースのイノベーションポートフォリオに追加されることになる。 メッツァ グループのイノベーション企業メッツァ スプリングは、日用品の化石ベースの材料や化学物質を置き換えるために、可能な限り最良のイノベーションへの投資を積極的に検討しています。

「私たちは、多様で確かな研究背景とビジネス志向の創業チームを擁する Adsorbi に投資できることに非常に興奮しています。 また、パルプから作られた製品にも取り組んでおり、Adsorbi はメッツァ グループにとって特に興味深いものとなっています。 当社のポートフォリオに Adsorbi を導入することで、日用品から化石ベースの材料を排除することにまた一歩近づいています」とメッツァ スプリングの CEO、ニクラス・フォン・ウェイマルン氏は述べています。